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開催宣言

1970年8月、大阪万博の年に日本SF作家クラブは、東西の作家が初めて出会う国際SFシンポジウムを開催しました。小松左京文責による趣意書には、すでに最後の3分の1にさしかかった20世紀をふりかえると、「核ミサイル体制とアポロ月到着」というテクノロジーの極致が実感させるのは、それがかつてないほど巨大な「転換の世紀」であり、人間ではなく「生物としての人類」を、国や世界ではなく「地球という惑星」を、すべての判断の基準に組み込まざるをえなくなった時代、だからこそ着実に科学のもたらす「新しい認識」にもとづく自由な思考を展開し、人類と宇宙を探究しようとする「未来の文学」としてのSFが求められて来た時代だったことが確認されています。当時はすでに欧米SFのジャンル的出発から半世紀近くを経ているばかりか、日本初のSF専門誌<SFマガジン>が創刊されてまだ10年しか経っていませんでしたが、まさにそのたった10年のあいだに、我国のSF界は翻訳と創作においてフル回転し、欧米SFの半世紀を吸収し咀嚼し、日本独自の感覚で再構築するまでに成長していたのです。

以来43年を経た2013年。かつて高度成長期の夢であった21世紀という名の未来は、いざ到来してみると、人類はまだ木星にすら到達していないばかりか、2001年の9.11同時多発テロと2011年の3.11東日本大震災という、それこそ20世紀SFの想像力をはるかに超えたパニックに接し、1970年とはまた別の意味において、わたしたちは再び「生物としての人類」と「地球という惑星」を考えなければならなくなっています。ただし、当時はテクノロジーの急速な発展が最も深く意識されていましたが、ゼロ年代における二重のパニックが痛感させてくれたのは、21世紀今日においてはまず、テクノロジーの制御によって少なからぬ影響を受けてきた自然環境の問題を第一義的に再検討しなければならない、ということです。そのうえで、科学技術を基礎に置く人類の文化を改めて考え直し、その延長線上において初めて、これからの「人類と惑星の未来」はどうなるのか、SFはなおも「未来の文学」たりうるのかどうかを考え直さなければなりません。

ちょうど今年2013年は、1963年に産声をあげた日本SF作家クラブの50周年にあたっており、それを記念して、わたしたちは海外よりゲストを招き、「第2回 国際SFシンポジウム」を実行することに決定いたしました。1970年にはまだほとんど翻訳に恵まれていなかった日本SFは、21世紀においてクール・ジャパンが到来すると古典から最新作までがぞくぞく翻訳輸出されるようになっています。20世紀末には「SF的日本」のイメージが先行しましたが、いまや文字どおりの「日本SF」がグローバルに目に見えるようになった点においても、いま新たな国際的水準におけるSF的対話が希求されているでしょう。

最後に、このプロジェクトが実現するまでには、国際交流基金ばかりか、広島修道大学、大阪大学、椙山女学園大学、城西国際大学など多くの会場校、および日本SFファングループ連合会議に属する諸団体の支援を得たことを記して、感謝に代えたいと思います。

ISFS2実行委員会
東野司、増田まもる、巽孝之、沼野充義、小谷真理、高野史緒、立原透耶、乙部順子、塩田弘、谷岡知美、市川薫、大地真介、嶋田洋一、松永京子、菊池誠、辻邦浩、里内克巳、木原善彦、服部桂、依光秀志、久保田郁子、八代嘉美、塩野友美、長澤唯史、渡辺英樹、中尾玲一、袁福之、新島進、高橋準、中江川靖子、おのうちみん、尾山ノルマ、原田和恵、デイヴィッド・ファーネル、デイナ・ルイス

第2回 国際SFシンポジウム
"21世紀SFの夢 ―― 自然・文化・未来"

全国4都市にまたがり開催され、ゲストの方々は第52回日本SF大会「こいこん」をはじめ、広島、東京での講演も予定されています。その詳細はSFWJ50サイトにて順次発表予定です。
※「こいこん」でのご出演に関してはこいこん公式HPのゲスト情報をご覧下さい。

  • ゲスト:パオロ・バチガルピ(米)、パット・マーフィー(米)、呉岩(中)、ドゥニ・タヤンディエー(仏)
  • 主催:日本SF作家クラブ
  • 助成:国際交流基金
  • 協力:広島修道大学、広島経済大学、一般社団法人ナレッジキャピタル、大阪大学21世紀懐徳堂、名古屋大学、椙山女学園大学、慶應義塾大学、明治大学、城西国際大学 、 福島大学、早川書房、イオ、株式会社ドワンゴ、ジェンダーSF研究会、スペキュラティヴ・ジャパン
  • 対象:学生、研究者、一般
  • 入場:全大会とも無料
  • 参加方法:全大会とも予約不要、参加自由
  • お問い合わせ:SFWJ50 お問い合わせフォーム
第2回 国際SFシンポジウム
(ISFS2)
場所 司会・出演
広島大会
21世紀SFの夢
―― 自然・文化・未来
2013年7月20日(土)
開場9:00
開演10:00 (~12:00)
広島修道大学
7号館学術ホール
司会:巽孝之
出演:パオロ・バチガルピ、パット・マーフィー、呉岩、ドゥニ・タヤンディエー、荒巻義雄、高野史緒
大阪大会
21世紀SFの夢
―― ロボット、AI、創造力
2013年7月22日(月)
開場18:00pm
開演18:30am (~20:30pm)
ナレッジキャピタル
ナレッジサロン
総合司会:増田まもる
司会:菊池誠
出演:パオロ・バチガルピ、パット・マーフィー、呉岩、ドゥニ・タヤンディエー、林譲治、八杉将司、上田早夕里、北野勇作、服部桂
名古屋大会
21世紀SFの夢
―― ジェンダーとアジア
2013年7月25日(木)
開場14:30pm
開演15:00pm (~17:40pm)
椙山女学園大学
星ヶ丘キャンパス
メディア棟
G001教室
司会:長澤唯史、渡辺英樹
出演:パオロ・バチガルピ、パット・マーフィー、呉岩、ドゥニ・タヤンディエー、立原透耶、YOUCHAN、片桐翔造
東京大会
21世紀SFの夢
―― 翻訳、日本、惑星的想像力
2013年7月27日(土)
開場14:30pm
開演15:00pm (~18:30pm)
城西国際大学
紀尾井町キャンパス
総合司会:増田まもる
司会:巽孝之、デイナ・ルイス
出演:パオロ・バチガルピ、パット・マーフィー、呉岩、ドゥニ・タヤンディエー、沼野充義、高野史緒、新島進、増田まもる、夢枕獏、谷甲州

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第2回 国際SFシンポジウム 【東京大会】 (2013.07.27) #ISFS2

2013年7月27日(土) | 城西国際大学 紀尾井町キャンパス

終了しました
  • 日時:2013年7月27日(土)開場14:30pm、開演15:00pm (~18:30pm)
  • 演題:21世紀SFの夢 ―― 翻訳、日本、惑星的想像力
  • 場所:城西国際大学 紀尾井町キャンパス
    〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-26 [GoogleMap]
    地下鉄有楽町線 麹町駅1番出口より徒歩3分
  • 入場:無料
  • 参加方法:予約不要、参加自由
  • 言語:日英同時通訳
  • 会場担当:中尾玲一(城西国際大学客員助教)

タイムテーブル

  時間 司会・出演
開会宣言 15:00 - 15:15 東野司(SF作家/第17代日本SF作家クラブ会長/日本SF作家クラブ50周年実行委員長)
第1部
「世界の中のSF翻訳」
15:15 - 16:30 総合司会:増田まもる
司会:デイナ・ルイス
出演:沼野充義、高野史緒、新島進、増田まもる
休憩(15分)
第2部
「歴史、日本、この不思議な地球」
16:45 - 18:15 司会:巽孝之
出演:パオロ・バチガルピ、パット・マーフィー、呉岩、ドゥニ・タヤンディエー、夢枕獏、谷甲州

シンポジウムゲスト講師プロフィール

パオロ・バチガルピ

パオロ・バチガルピ(Paolo Bacigalupi)

アメリカの新鋭SF作家。ネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞、ジョン・W・キャンベル記念賞などのSF文学賞を受賞したThe Windup Girl(2009)は『ねじまき少女』として日本でも翻訳刊行され、2012年の星雲賞を受賞。現在『ねじまき少女』の他、『第六ポンプ』『シップブレイカー』などの作品が翻訳刊行され、ウィリアム・ギブスン以来の才能として広く人気を博している。
パオロ・バチガルピ氏のホームページ

パット・マーフィー(Pat Murphy)

パット・マーフィー(Pat Murphy)

アメリカのSF・ファンタジー作家。『落ちゆく女』で1987年度ネビュラ賞を受賞、「恋するレイチェル」で1988年度シオドア・スタージョン記念賞、ネビュラ賞を受賞。浅倉久志訳『ノービットの冒険』は、今年2013年12月に第2部が上映される映画『ホビット』の原作、J・R・Rトールキン『ホビットの冒険』をSFに移し変えたパスティーシュ作品で、SF・ファンタジー双方のファンから愛されている。ジェンダーSFに与えられる唯一の年次文学賞ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞設立発起人。

呉 岩(Wo Yan)

呉 岩(Yan Wu)

中国のSF作家。中国で初めてSFファンダムを作り、また、SF創作を大学教育過程に組み込むなど、中国SFの牽引者として活躍中。また北米を代表するSF学術誌<SCIENCE FICTION STUDIES>2013年3月号で中国SF特集の編集を行うなど、中国のSFシーンと海外を繋ぐ原動力としても世界から注目を集めている。現在、国際中国SF協会会長。

ドゥニ・タヤンディエー

ドゥニ・タヤンディエー(Denis Taillandier)

フランスの日本文学研究者。立命館大学嘱託講師、追手門大学非常勤講師。「日本SF入門」を担当。第8回日本SF評論賞応募作「荒巻義雄の「プヨブヨ工学」SF、シュルレアリスム、そしてナノテクノロジーのイマジネーション」で選考委員特別賞を受賞。

東京大会出演者紹介

沼野充義

沼野充義(ぬまの・みつよし)

文芸批評家、ロシア・ポーランド文学翻訳家、東京大学教授(スラヴ語スラヴ文学・現代文芸論)、2009年より日本ロシア文学会会長。専門的な関心のある領域は、近代スラヴ(特にロシア・ポーランド)文学、現代日本文学、比較世界文学、ロシア東欧の幻想文学・SF。主な著書に『夢に見られて―ロシア・ポーランドの幻想文学』(作品社、1990年)、『スラヴの真空』(自由国民社、1993年)、『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社、2002年、第 24回サントリー学芸賞芸術・文学部門賞)、『徹夜の塊 ユートピア文学論』(作品社、2003年、第 55回読売文学賞)、『世界文学から/世界文学へ 文芸時評の塊 1993- 2011』(作品社、2012年)など。またスタニスラフ・レム(『ソラリス』)、ウラジーミル・ナボコフ(『賜物』)、アレクサンドル・グリーン、ヨシフ・ブロツキーなどを日本語に翻訳している。

高野史緒

高野史緒(たかの・ふみお)

茨城大学卒、お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程修了。1995年、第6回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『ムジカ・マキーナ』でデビュー。著書に『アイオーン』、『赤い星』など。編著に『時間はだれも待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集』(東京創元社)がある。 2012年、ロシアの文豪ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』の続編に挑戦したミステリー小説『カラマーゾフの妹』では第58回江戸川乱歩賞を受賞。西洋史からロシア・東欧文学まで造詣が深い。
高野史緒氏のホームページ

新島進

新島進(にいじま・すすむ)

慶應義塾大学准教授。フランス文学者。「日本ジュール・ヴェルヌ研究会」創立者のひとり。編著書に『ジュール・ヴェルヌが描いた横浜――「八十日間世界一周」の世界』(慶應義塾大学出版会)。訳書にレーモン・ルーセル『額の星 無数の太陽』(共訳、人文書院)、ジャック・ボドゥ『SF文学』(白水社)、レーモン・クノー『青い花』(水声社)ほか。近刊の翻訳書にミシェル・カルージュ『独身者機械』(東洋書林)がある。

夢枕獏

夢枕獏(ゆめまくら・ばく)

SF&ファンタジー作家。第8代日本SF作家クラブ会長。1977年に作家デビュー。 以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。1989年『上弦の月を喰べる獅子』(早川書房、1989年)で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』(講談社、2011年)で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞、さらに吉川英治文学賞と三冠に輝く。漫画化された作品では、『陰陽師』(漫画:岡野玲子)が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』(漫画:谷口ジロー)が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。映画化された作品は数多く、代表的なものだけでも『陰陽師』『陰陽師2』(東宝)、『大帝の剣』(東映)などがある。

谷甲州

谷甲州(たに・こうしゅう)

SF作家、山岳小説家。第13代日本SF作家クラブ会長。青年海外協力隊員としてネパール、国際協力事業団プロジェクト調整員としてフィリピンに勤務。1979年「137機動旅団」で奇想天外SF新人賞に佳作入選。1987年第18回星雲賞短編部門受賞(「火星鉄道19」)、1994年第25回星雲賞長篇部門受賞(『終わりなき索敵』 [早川書房、1993年 ])、2007年第38回星雲賞長篇部門受賞(『日本沈没第二部』 [小学館、2006年 ]小松左京と共著)。1996年『白き嶺の男』(集英社、1995年)で新田次郎文学賞受賞。

司会者紹介

巽孝之

巽孝之(たつみ・たかゆき)

SF評論家。慶應義塾大学文学部教授。第2回国際SFシンポジウム実行委員長。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、『「2001年宇宙の旅」講義』(平凡社新書、2001年)、Full Metal Apache (Durham: Duke UP, 2006、 2010年度IAFA [国際幻想芸術学会]学術部門賞)ほか。編著に『日本SF論争史』(勁草書房、2000年、第21回日本SF大賞)、編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社、1991年/2001年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)ほか多数。

デイナ・ルイス

デイナ・ルイス(Dana Lewis)

翻訳家。1992年よりアメリカSF作家協会会員。日米において『ニューズウィーク』誌で活躍し、翻訳では筒井康隆「佇むひと」「アフリカの爆弾」「おれに関する噂」、山野浩一「鳥はいまどこを飛ぶか?」、河野典生「トリケラトプス」「光」、半村良「ボール箱」、高千穂遙『ダーテイペアの大冒険』『独裁者の遺産』、菅浩江「そばかすのフィギュア」のほかなど傑作を厳選し北米では『オムニ』、英国では『インターゾーン』など一流誌に訳載。マンガ、アニメも数多くを手がける。北カリフォルニア日本協会会長。

総合司会者紹介兼 パネリスト

増田まもる

増田まもる(ますだ・まもる)

SF翻訳家。日本SF作家クラブ現事務局長。主な訳書にバラード『夢幻会社』『楽園への疾走』『千年紀の民』、マコーマック『パラダイス・モーテル』『隠し部屋を査察して』『ミステリウム』、マーティン『フィーヴァー・ドリーム』(以上、東京創元社)、バンクス『フィアサム・エンジン』、テッパー『女の国の門』(以上、早川書房)、コールダー『デッド・ガールズ』『デッド・ボーイズ』(以上、トレヴィル)など。

English

【速報】第2回 国際SFシンポジウム 【東京大会】 #ISFS2 ニコニコ生放送決定!(2013.07.27)[時間訂正]

2013/7/27(土) 開場:14:50 開演:15:00 | ニコニコ生放送 (番組ID:lv146340499)

終了しました

ニコニコ生放送 (番組ID:lv146340499)

ぜひ遊びにきてください。

2013年7月27日(土) 開場:14:50 開演:15:00
※開場、開演ともに、前倒しに訂正しました。2013.07.27 12:49

http://live.nicovideo.jp/gate/lv146340499