栗本薫の短編小説「走馬灯」がイタリアにて映画化

文=マッシモ・スマレ

Ricordi (Somato)

PALONERO film 製作会社の新しい短編映画『Ricordi (Somato)』のポストプロダクションがいよいよ終わりました。監督は、国際的にも話題になった映画『Bumba Atomika』のミケーレ・セネージ(Michele Senesi)氏です。原作は、栗本薫氏の短編「走馬灯」(早川書房刊『さらしなにっき』収録)であり、イタリア語訳は2007年にイタリアの幻想文学アンソロジーシリーズ『ALIA』(CS Libri出版社刊、翻訳:マッシモ・スマレ(Massimo Soumaré))に収録されました。

『Ricordi (Somato)』は、文化的にも価値の高い企画として認められ、Regione Marche Film Commisionからも融資されました。音楽を担当したのは、シンガーソングライター・作詞家・作家である小室みつ子氏です。現在、イタリアのテレビ・劇場などで活躍中の俳優、マウロ・ネグリ(Mauro Negri)氏とルイジ・モレッティ(Luigi Moretti)氏が二人の主人公を演じます。

ジャーナリストでもあるセネージ監督は、この作品に東洋の映画や文化への愛を深く込め、多くの方々から貴重な協力を得て、日本・イタリア間の和から生まれたと言っても過言ではない映画が作られました。

ロケーションは、監督の故郷近くのマルケ州(マチェラータ県とアンコーナ県近辺)で行われましたが、幾人かの自主映画フィルムメーカー監督の助力を得て、ヴェネツィア市やウーディネ市、シエーナ市といったイタリアの様々な美しい場所でも撮影されました。

監督の話では、原作の短編の悲劇的な、黙示録的な雰囲気がイタリアの歴史や文化にも良く合っていると感じ、直ちにそのストーリーを愛して映画化したかったということです。

今、短編映画『Ricordi (Somato)』は、公開に向けての旅を始めたところで、これからいろいろな国際映画祭に応募・上映される予定です。なお、日本での公開につきましては決定次第、公式サイトにてお知らせします。

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映画データ

  • タイトル:『Ricordi (Somato)』
  • 製作年:2013年
  • 長さ:約15分
  • 監督:Michele Senesi
  • 製作:PALONERO film
  • 原作:栗本薫
  • 音楽:小室みつ子
  • 特殊撮影: Martina Leithe Colorio
  • 協賛:Regione Marche Film Commision
  • Webサイト:RICORDI (SOMATO)

『Ricordi (Somato)』予告編