第14代会長 高千穂遙
日本SF作家クラブの50年。

歴代会長からのメッセージ

高千穂遙

日本SF作家クラブが創立50周年を迎えるという。

めでたい。

この50年の間に、SFをめぐる状況は劇的に変化した。

いまはSF作家を名乗らない人も、またSFとは距離を置いていたカテゴリーの小説や映画、TVドラマも、SFの設定や仕掛けを借りて作品を構成している。ラブストーリーしかり、時代劇しかり、コメディしかり。

正直、それはないだろうと感じる作品も多い。SFはけっして無制限に自由なジャンルではないからだ。むしろ、制約は厳しいと言っていい。不用意に科学理論を無視したり、パラドックスをつくったりしてしまうと、すぐにお叱りの言葉が飛んでくる。SFっぽいギミックをただだせばいいというものではないのである。

しかし、それでも、この状況をわたしは歓迎したい。ここに至るまで、多くの先人たちが苦闘し、精根を傾け、これぞSFという作品を書いてきた。その積み重ねが、日本SF作家クラブの50年である。

本当に、めでたい。