第11代会長 神林長平
SF作家クラブ五十周年によせて

歴代会長からのメッセージ

神林長平

常に新しく、より新しく、過去に拘泥せず、既成概念を疑い、乗り越えていくこと。SFの想像力とはそういうものだ。そこには真の自由がある。SF作家クラブに入会したのがいつだったか正確には覚えていないのだが、権威を笑いとばすクラブ内の雰囲気が、とても気持ちよかった。この自由気ままさは他の文芸界では希な、SF界特有のものだと知るにはしばらく時間がかかった。自分がやってこれたのはこういう場があったからだ、とも。こんなエントロピーのでかい会が五十年も続くというのは、ある意味奇跡なのであって、これこそSFだろう。SFならでは、と言うべきか。目出度いことである。願わくは、この縛りのない奔放な感性を会員自ら捨てることなく、この先も異端なクラブでありますように。